・非ニュートンとは?
・非ニュートンオイルのメリット
・非ニュートンかどうか確かめる方法
非ニュートンとは
ニュートンの法則って、ニュートンさんがりんごが木から落ちるのを見て、万有引力の法則のヒント、重力があるって事に気づかれて、超ざっくりいうとそれがニュートンの法則で、重力の仕組みの事だと思ってもらって大丈夫です。
そのニュートンの法則に反している、ので「非ニュートン」オイルとか言われています。
ちょっとわかりずらいんで、実験していきましょう。
コップに水が入っています、これを棒でかき混ぜていくと、水がコップの外側に移動していきますよね。これがニュートンの法則です。
非ニュートンオイルは、同じことをやると、この棒に絡みついてくる、という不思議な性質を持っています。
車のエンジンオイルメーカーさんが、HPで実験動画をUPされていたのでその写真を引用させていただきます。
(写真)
左が普通のオイルで、右が非ニュートンオイルです。
泡立て器を突っ込んで回転させるって実験ですね、
真ん中の写真が、泡立て器が少し回転し始めた状態で、もう泡立て器に登り始めてきてて、
勢いよく回転すると結構登っていますよね。
ベアリングでいうなら回転するとボールにオイルが絡みつくって感じですね。
非ニュートンオイルのメリット、デメリット
それはわかったけど、非ニュートンって何がいいの?って所が気になりますよね。
ベアリングに注油すると、内部のボールに絡みつく事によって、回転音が少なくなり、オイル切れしずらくなり、長持ちするっていうメリットがあります。
回転音が少なくなるっていうのは、今まで玉と外壁の間が少しだけ凹凸があったけど、玉にオイルがコーティングされて、回転音がなくなるって訳ですね。これは後ほど詳しく説明します。
キャストする時には内部のボールがスムーズに回る事によって、飛距離が上がるでしょう。
スプールシャフトなどに塗ると、キャスト時にシャフトにオイルが絡みつき、スムーズに回転するという感じですね。
回転する時に絡みつく事によって、注油しているパーツが摩擦しずらいので、パーツ自体がピカピカに磨いたようにキレイになるっていう事もあるみたいですね、摩擦しずらいって事はありえるだろうなって気がしますね、でもここは検証中なので結果はお待ち下さい。
結果リール自体も長持ちしそうですね。ここは添加物によって変わるかと思います。
デメリット調べてみたんですが、値段が高いくらいかなという感じだったんですが、それはオイル屋次第って感じなので、デメリットはほぼ無いような気がしています。
非ニュートンかどうか確かめる方法
「非ニュートン」って書かれていたとしても、非ニュートンの特性を持たないリールオイルも実は多いみたいです。
多分非ニュートン系ってPRすれば高く売れるんですかね、
って事は値段は高いのに、ふつーのオイルって事なので、そんなん使う必要ないですよね。
確かめる方法は、コップに注いで回転させてもいいんですが、めっちゃ量が必要なので無理ですよね。
今回はガラスの容器と、ビー玉を使います。ビー玉じゃなくてパチンコ玉でもOKみたいです。パチンコ玉の方が差がはっきり出やすいっぽいです、ビー玉は正確な丸じゃないらしいので。
ガラス容器がベアリングの外壁、ビー玉が内部のボールって感じで、ベアリングを簡易的に再現しているという感じですね。
ガラス容器の中で回転させると、ビー玉と容器が当たっている音がなりますよね?
ここにオイルを垂らして、回転させると、非ニュートンオイルの特性である「玉に絡みつく」ことによって、接地面にオイルの層ができて、音がならなくなるって事のようです、
・シマノ純正オイル(普通のオイル)
・グリッチオイル(非ニュートンオイル)
・IOSオイル01オイル(非ニュートンオイル)
玉に一滴落とす
回転させて音チェック
回転後の玉と、ガラス容器のオイルチェック
純正オイルは1滴が多いので、その分しっとりして音が減っているという感じですね。下などに飛び散っていますが、これは普通のオイルだから遠心力で飛ぶって事ですね。
グリッチオイルは非ニュートンです。
スポイトが大きいので純正オイルの1滴よりは多そうですね、純正オイルよりは多少音が小さいかなという感じですね、これがオイル量が多いからなのか、はわからないですね。
グリッチオイルは音は純正よりは音が小さくなったようです。
接地面のオイルは1ライン入っています、
あと2箇所オイルが飛び散ってしまっています、オイル量が多かったのかもしれません
壁の接地面にオイルが付いているのは、しっかりボール表面にオイルがあったって事ですね、非ニュートンってボールに絡みつくはずだったはずなのですが、少しオイルが飛び散っています。
オイル量を少し減らしてみましょうか、スポイトで1滴にしてみます。めんどくさいw
音はどうなったでしょうか、、、
IOS01も非ニュートンですね。スポイトがテルモの先端使ってあるんでめっちゃ少量取れます、多分純正オイルの半分くらいですね。今回では一番少量って事になります。
かなり音が小さくなりましたね、オイルは壁に1ライン入っているだけで、他は垂れたりしていなくてビー玉表面全体にオイルが付いているみたいです、全体がテカテカしてて、オイルが少し波打ってます、非ニュートンっぽい現象起こってますね。
まとめ
やっぱIOSオイルしっかりしてますね、値段は高いけどロングセラーって理由がわかった気がします、
「値段が高いけど」良いから使う、「値段が高くても」良くない、と使わなくなりますもんね。