初心者さん向けに「バス釣り道具を選ぶポイント」を紹介していきます。今回は釣り竿(ロッド)の選び方です。
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スピニング用とベイト用のバス釣りロッドの違い
スピニングというのは、比較的軽いワームやルアーを投げるリールで、重さでいうと10gまでって感じですね。
ベイトは、重たいめのルアーを投げたり太い糸を使えるリールで、重さでいうと10〜30gくらいです、バックラッシュという糸がごちゃごちゃになる現象が起こるので、最初は使って慣れる必要があります。
「スピニング用・ベイト用」って記載あんまりされていないんですが、ロッドの持つ所が尖っていたらベイト用(写真左側)、何も付いてなかったらスピニング用って感じです。
ロッドの素材は「カーボン」を選ぶ
ロッドの素材は多くは「カーボン」という炭素繊維を使われていますが、中には「グラス」というグラスファイバーというガラス繊維が使われているものがあります。
グラスもしくは、グラスコンポジットというグラスとカーボンを合わせて作ったものもあります、グラスはロッドが全体的に曲がるので魚をかけやすくバラしづらいという特性はあるのですが、ルアーの操作性が悪くなってしまうので、最初の1本には向きません。
最初はカーボンを選ぶようにしてください。
カーボンの中にも「低弾性」〜「高弾性」という種類があって、低弾性は反発が低めでしっかり曲がる、高弾性は反発が強く曲がりづらい、とざっくりいうとそんな感じで、あとはカーボンの厚さとかあってややこしくなるので、低弾性、高弾性かどうかは最初は考えなくてOKです。
バス釣りロッドの硬さ(スピニングはL、ベイトはMH)
次にロッドの硬さですが、英語で表記されてて、柔らかいと軽いルアーを投げやすく、硬いと重たいルアーを投げる事ができるようになります。
- UL(ウルトラライト)
- L(ライト)
- ML(ミディアムライト)
- M(ミディアム)
- MH(ミディアムヘビー)
- H(ヘビー)
- XH(エクストラヘビー)
ルアーを投げる時は、ロッドの反発を生かして投げるので、ルアーの重さに合わせた硬さを選ぶのが大切なポイントとなります。
っていっても種類がありすぎて、最初どの硬さを選べばいいの?ってなりますよね。
スピニングロッドを選ぶ時は「L(ライト)」で、ベイトロッドでは「MH(ミディアムヘビー)」が万能に使えて、長く愛用していけるのでまずはその硬さを最初は購入していきましょう。
テーパー(釣り竿の曲がり方)
テーパーというのは釣り竿の曲がり方の事で、これも曲がり方によって名前が決まっています。
- FF(エクストラファーストテーパー)
- F(ファーストテーパー)
- R(レギューラーテーパー)
曲がり方はこんな感じ。
- FF 先だけ曲がる
- F 先の方から曲がる
- R 真ん中あたりから曲がる
この曲がり方は上級に入ったら、〇〇ルアー専用のタックルとして、バイブレーションを使うからRテーパーだ!とかこだわっていけるんですが、最初のうちはテーパーはそこまで気にしなくてもOKです。
最初に購入する価格帯のロッドは、万能に使えるようにロッドの硬さに合わせて、使いやすいテーパーに作られているので、テーパーの事は考えず、硬さだけで選んで大丈夫です。
ロッドの長さは身長に合わせて選ぶ
ロッドの長さは「フィート」という単位で表されます。1フィートは約30センチになっています。
ロッドは短いとルアーを狙った場所に正確に投げやすく、ロッドによるルアーの操作もしやすくなります。
長くなると遠くに投げやすくなるんですが、正確に投げずらくなっていきます。
ロッドの長さは基本的に「身長と同じ長さ」が一番使いやすいとされています。
- 160センチ⇒5.2フィート
- 170センチ⇒5.5フィート
- 180センチ⇒5.9フィート
ですが最近はロングロッドが流行ってきていて、6〜7フィートのロッドを選ぶ人が多くなっています。
琵琶湖のヘビキャロという特殊な状況では、100mを狙う大遠投をする為に8フィート(2.4メートル)を越えるロングロッドを使う人もいるんですが、それは特殊なので必要となった時に選んでください。
野池や川などで釣りをされるなら、ごちゃごちゃした草むらを進む時にも長いと不便で、正確なキャストが必要な状況が多いので、短く投げやすい6フィート台。
琵琶湖などだだっ広い場所で釣りをされるなら、正確なキャストよりも遠くに投げる必要性が多いので7フィート台を目安に選んでもらえればよいかなと思います。
シマノで多くラインナップされている6.6フィート(約2メートル)なら、かなり万能に使えるかなと思います。
ロッドを折りたたみできるのか?
ロッドを使う時は2メートルくらいあって、そのまま車に乗せたり、電車移動する時にはちょっと長すぎます。(電車では折りたたむようにお願いされている場合もあります)
なので、ロッドを折りたたみできるか事前にチェックしておきましょう。折りたたみ真ん中でスポッと抜けて2つになるタイプは「2ピースロッド」、持ち手の所で外せるタイプ「グリップジョイント」もしくは「1ピースロッド」とされています。
そして、最近は5つになる「パックロッド」といわれているものもあり、旅行かばんに入る小ささになります。
折りたたみたい人は、折りたたむと何センチになるかという「仕舞い寸」もチェックしておくと、事前に収納できそうかわかるので良いですね。
仕舞い寸は釣り竿自体には記載されていない場合が多いので、メーカーHPでチェックしましょう。
値段はどれくらいのを選べばいい?
ロッドの値段は5000円から10万円くらいとかなり幅が広く、値段の差はロッド素材の種類や、高品質な部品を使ってあったり、装飾・飾りの違いという感じです。
最初は、お試しでやってみようかなと思う人は1万円以下で、長くやるつもりだよって人は1〜2万円のものでOKです。
高いロッドは後々欲しくなったら購入すれば良いかなと思います、ぼくも高いものは持っているんですが、釣りだけなら全然2万円のもので十分メインのロッドとして使えていますし、60センチのバスも釣り上げる事ができるので、問題ありません。
安いんで悪いとかそういうのは無く、技術の進歩によって安くて良いものが作られているので安心してください。
高いロッドを買うくらいなら、ベイトロッドとスピニングロッドと2本とか買った方が釣りの幅が広がるので個人的には良いと思います。
おすすめのロッドランキング
一旦お話した情報をまとめると選ぶ時にはこの2つのポイントで選んでいきましょ。
- 硬さ:スピニングはL、ベイトロッドはMH
- 長さ:野池や川などは6フィート台、琵琶湖など広い所は7フィート台
で、どのメーカーのロッドが良いの?となると思うんですが、シマノとダイワが大手で大量生産できるんで、結果的に低価格で良いものを作られているので、特別なこだわりが無いならシマノかダイワから選んでください。
おすすめロッドはAmazonのリンクを張っているので、そちらで詳しいロッドの情報や、口コミ、価格をチェックしてみてください。
1万円以下のおすすめ
スピニングはバスワンXT263L、程よい長さと使い勝手のよいLなので入門ロッドにピッタリです。
ベイトはバスワンXT166MH。HMで使い勝手がよく程よい長さなので、狙った所に投げやすいピッタリな入門ロッドです。
2万円以下のおすすめ
スピニングは20ゾディアス264L、もしくは268Lです。
硬さは同じなのですが268Lの方が長いので、遠投をしたい人は268Lがおすすめです。
ベイトは20ゾディアス1610HM、もしくは172MHです。
遠投をしたい人は172MHの方がおすすめです、これはぼくのメインロッドでもあります。
3万以下のおすすめ
3万円以下はスコーピオンのロッドが、ロッド1つで幅広い重さのルアーを投げられるのでおかっぱりの釣りにはかなり便利です。
スピニングはスコーピオン2651R-2です。
ベイトはスコーピオン1703R-2です。
最初はこれを選んでもらったら良いと思います。
ちなみに2万円台のゾディアス172MHは最近のぼくのメインタックルです。
という事でちょっと長くなっちゃいましたが、バス釣り初心者さんへのロッドの選び方でした。