安いロッドと高いロッドの違いって、「高い方が良い」というのはわかる人は多いと思うんですが、細かい違いってわかりずらいですよね。
シマノ製品で、バーサタイル(万能に使えるタイプ)系ロッドでいえば、安いロッドがゾディアスで、高いロッドがワールドシャウラかなと思います。
簡単に言うと、値段が高くなるほどロッドの「パーツ1つ1つが良い物」になり、ロッドの感度、キャストがしやすくなるという事になります。
高いロッドの方が「軽くて疲れずらく、感度が高く、キャストが決まりやすい」という事になるので、高性能ロッドが欲しいなら高いものを購入するのがいいでしょう。
迷っててお金に余裕があれば、高い方のロッドを買うのが良いんじゃないかなとぼく個人的には思います。あとルアー特化タイプのロッドもあるので、それも含めて考えるのがいいですね。
ぼく個人的には1本のロッドをずーっと折れるまで使いたいので、高いロッドを買って大切に長く使っていきたいなと思います、あと良いロッドを持っているという所有感が良いのもいいですね(笑
細かいポイントを書いていくので気になる人は見てください。
ブランクス素材・構造の違い
まずロッドの本体「ブランクス」が大きく違います。
低弾性、高弾性の違い
バーサタイルの場合「高弾性カーボン」を使われる事が多いです簡単に言えば柔らかい、「低弾性カーボン」は張りがあり感度が高いので打ち物に使われるイメージ。
シャウラで言うと、ロッドに低弾性と高弾性両方を使って作られていて、感度が高くなっています。
カーボンの質の違い
高弾性カーボンにも「質」があり、質によって性能と価格が違ってきます。
高いロッドには高品質のカーボン素材が使われていて、性能も同時にUPするという事になります。
接着樹脂の違い
カーボン性能がUPする事で、「同じ機能性」でもカーボン量を減らせるし、接着する樹脂を減らせるので、軽くする事が可能になり、ロッド自体が軽くなります。
カーボンの巻き方の違い(ねじれ)
カーボンを丸めて本体を作って、あと編み込んだりしてブランクスを作るんですが、その時の巻き方によってロッドのねじれやすさが変わってきます。
ロッドのグリップを固定して、ロッド先を持って回すと結構周ります、これがねじれです。(回し過ぎたら破損するので注意)
ロッドがねじれると、キャスト時にロッドがねじれてブレてしまいまいルアーの着地ポイントにもブレが出ます、逆にねじれないロッドならキャストがブレずに決まりやすくなります。
そしてロッドのねじれは「力の分散」となるので、ねじれないロッドの方が感度が高くなります。
ロッド塗装の違い
ロッド表面の塗装の違いは「ロッドの軽さ(感度)」に影響します。
低価格のロッドだと結構しっかり塗られてるかなと思います、ブランクスの感度が塗装によって(重たいので)若干軽減されてしまいます。
高いロッド(シャウラの場合)だと、塗装自体が薄く金属的な素材が使われているので、塗装自体によって感度をUPさせられるし、ロッド自体が軽くなるので感度がUPするという事になります。
ガイド素材とリングの違い
ガイドの重さの違いは数gの差なんですが、その差が手元に伝わる感度としては大きく変わってきます。
低価格ロッドのはステンレスガイド+アルコナイトリングで、高いロッドだとチタンガイド+SiCリングとなっています。
ガイド素材で「ステンレス」と「チタン」だと、チタンの方が値段は高いんですが、軽いので感度UPに役立ちます。
リング素材はSiCが摩擦係数が良い(滑りが良い)んですが、アルコナイトリングは若干性能が落ちる代わりに素材代を安く作れます。
(ゾディアスはトップはSiC使ってるけど、それ以外アルコナイトリングを使っているので、最低限大切なトップには良いものを使わないとという事かなと思います)
まとめ
ロッドの価格が安いよりも、高いのにはちゃんと理由がありました。
安いロッドでも素材を選べば感度が良いものもありますし、デカバスが来てもファイトできます。
高いロッドは軽くて感度が良いので、小さいアタリを取りやすかったり、1日投げ続けても疲れずらいという事に繋がっていきます。
あと高いロッドを持っているという所有感って結構大切かなと思います、良い物を使っていると気持ちいいですし。
最終的には「お財布」と「好み」で選んでいいと思います。
ぼくは1本をずっと使いたいので、高いロッドを買って長く愛用したいなと思っています。