動画の内容はこの流れになります
・バスは色の違いを大まかに認識できる
⇒ルアーカラーはざっくり選べばOK
⇒バスにとって「赤」は魅力的な色、次に青と黒
・マッチザカラーは有効。だが2〜3割ミスって他の魚を捕食
・バスの目は人間と同じように「暗い・明るい」に最適化できる
⇒暗い場所ではわずかな光を感知できる(夜でも見えている)
⇒トップウォーターを誤って捕食してしまう
⇒濁ったらチャートの理由は「光」
・バスの見え方はスマホでチェック可能
バスは色を認識できているのか?実験内容
・色をスペクトル感度を計測し数値化
・その数値と、バスが認識できる色が一致するかチェック
・視覚認知モデルによって予測
実験室でバスを、特定のターゲットカラーに近づいて攻撃できるように訓練し、ターゲットカラーと他のカラーを識別できるか実験
【ルアーカラーはざっくり選べばOK。赤は魅力的な色】
緑、チャート、赤、青、白、黒の 6 つのターゲットで実験した結果
人間には異なって見えるけど、バスには似ているカラーがある事がわかりました
- チャート(イエロー)と白は見分けるのが難しい
- 青と緑は、黒と見分けるのが難しい
- 赤には特に高い対抗性(争ったりする事)があり
☆バスはこの6色を認識はできてはいるが、間違う事が多いので、ルアーカラーはおおまかにターゲット(ベイトフィッシュ)と似ているカラー、目立つカラー、コントラストが出るカラーという感じで選べばOKかなと思います
そして、赤色は魅力的な色になるので、春だけじゃなく他の季節にもイラつかせたいタイミングには有効になります。
しかし、水深が深くなり光量が減ると、赤色は黒になっていくのでディープで使うのは効果を得られない可能性が高いです
マッチザカラーは有効。だが2〜3割ミスって他の魚を襲う
次に特定色をターゲットと訓練し、それ以外の色を間違って攻撃するのか?という実験です
その結果
- 赤をターゲットと訓練したバスの攻撃率が81.5%と高く
- 次に緑の72.8%でした
- 黒に訓練されたバスは、黒と正しく認識したのが66.4%で、10.6%で青を間違って攻撃
☆赤と緑が攻撃したくなるカラーのようですね。
ワカサギ、鮎などのベイトフィッシュを狙っているバスは、色で認識できる時間帯や水質では、そのカラーと同じ「マッチザカラー」を使う事で、バイト確率を上げる事はできそう
その時のカラーはベイトフィッシュと同色がベストだが、ウロコを持つならシルバーカラーを使うという感じで、そこまでしっかりは判別できない
しかし、2〜3割はミスする事を考えると、全然違うカラー例えば「チャート」でも釣れる事はあるという事になります
あと、縄張り意識が強いバスの場合は、よく通ってくるベイトフィッシュのカラーを敵として覚えていたり
産卵時などはブルーギルが卵を食べにやってくるので、オスバスは「ブルーギルのカラー」い強い敵対心を持つようになったりするので
バイト数を上げるには、マッチザカラーを使う方がベターという事になりますね
トップウォーターを誤って捕食。濁ったらチャートの理由
次に明るさによって、色を見分ける事ができるのかの実験です。
無彩色刺激 (白、灰色 1、灰色 2、灰色 3、灰色4、灰色 5、および黒)との見え方の比較
※チャートは光の反射が強く、他の色よりも強く見える、これは蛍光特性が原因です
バスはこれらを区別できない、同様の明るさ刺激を持っているから
- バスは赤とグレー1、グレー2
- 青と緑、グレー4、黒
- 白と黄色
☆バスは桿体(かんたい)細胞を持ち、明るい・暗い時に最適化する事ができる
明るすぎる状態では、ベイトフィッシュかどうが上手く判別できなくなるので
トップウォーターを使っている時は、バスから見ると、背景が空で明るくなるので、判断ミスしてルアーをバイトしやすくなるという事が考えられます
濁った水質や、薄暗い時にはホワイトやチャートがよく目立つので、「濁った所ではチャート」という理由はこれでハッキリわかりました
実験の結論
- 桿体(かんたい)細胞(明るさ・暗さを感知し、暗い所ではわずかな光を感知できる)
- 二色性視覚を持っている(3型、人間は三色性視覚)
- オオクチバスの目は、短波長よりも長波長でより優れた色分析することを示唆
- 赤色がバスにとって魅力的で、青や黒よりも強く好みますが、訓練したバスは認識しやすく、避けるのも簡単です
- バスの目は2つの認識機能がある
- →背景の明るさと太陽光によって最適化
- →長波長(オレンジから赤)は背景に反射(膨張色、目立つ)
- →短波長(青から緑)は背景と対象的(コントラストが強くでる)
まとめ
・バスは色の違いを大まかに認識できる
⇒ルアーカラーはざっくり選べばOK
・バスにとって「赤」は魅力的な色、次は青と黒
・バスの目は人間と同じように「暗い・明るい」に最適化できる
⇒暗い場所ではわずかな光を感知できる(夜でも見えている)
⇒トップウォーターではミスしてルアーを捕食しやすい
・マッチザカラーは有効。だが2〜3割ミスって他の魚を襲う
という実験結果になりました
これは水槽内での実験になるので、実際の釣り場では濁りが入ったり、太陽光の明るさが変化したりと、様々な見え方の変化が起こるようになりますし
相手は生物なのでこの結果が絶対という事でなないですが、大まかな参考としては使えるかなと思います