ブラックバスの刺身って本当に安全!?調べて気付いた真実を紹介!
ブラックバスの刺身による感染事例の紹介
まず最初に実際にあった感染事例の紹介をしていきます
秋田大学寄生虫学の吉村教授さんが調査された内容です
平成13年5月20日に、秋田市北部の湖沼(こしょう)で捕獲した、ブラックバスの刺身を食べた61歳の女性が
6月5日、約2週間後にお腹に紅斑(こうはん)が出てきて、線状に移動して伸長(しんちょう)長く伸びる
病院へ行くと、腹部の皮疹先端部(ひしんせんたんぶ)3ヶ所切除し、組織標本を生成・精査したが虫体(ちゅうたい)を発見できなかった
その後、お腹の皮疹(ひしん)は、切除部分より先に伸長(しんちょう)したので残存と判断し、
サイアベンダゾールを投与したところ、皮疹は消退した。寄生虫を殺す薬で、17日後に治ったそうです
その女性が食べ残していたブラックバス(約170g)が凍結保存されていたので
それを検査すると日本顎口虫が7匹見つかったそうです
そこで、そのバスが居た湖沼で、バス9尾、ゲンゴロウブナ3尾、ウグイ5尾を捕まえて、寄生虫のチェックをすると
ゲンゴロウブナとウグイに寄生虫は居なくて
ブラックバスには9尾中6尾(感染率67%)で、1尾あたり1〜4匹みつかり
44%が腹部筋肉、22%が体部筋肉、22%が内蔵、11%が頭部から検出されたそうです、筋肉というのが身の事です
日本顎口虫のヒトへの感染源としてオオクチバスが重要であり、その生食を禁じるべきことを強調したい、という締め方をされていました
ブラックバスの寄生虫の種類と症状の解説
次に寄生虫の種類とそのリスクについて紹介します
顎口虫
顎口虫が主に寄生虫として日本での感染例が多く
症状は、成虫が皮下組織、(皮膚の内側)を移動する事による、腫れやかゆみが出てくる事があり
稀に目や脳神経系に移行すると、失明や麻痺などの症状がでる事があります
顎口虫の中には4種類あり、淡水魚のライギョ、コイ、ドジョウ、ナマズなどにも感染していて
第二次世界大戦後には、ライギョの生食による被害が多く3000名以上
1980年以降には、中国や台湾から輸入されたドジョウの踊り食いで剛棘顎口虫に100名以上が感染
最近では、2022年にシラウオの踊り食いで300名が感染しています
横川吸虫
次に横川吸虫です
清流のカワニナという巻回に寄生し、主にアユやウグイシラウオに寄生ている事が多いようです
人の小腸に寄生して成虫へ成長し、下痢や腹痛など消化器系症状がでてくる事がありますが
寄生数が少ないうちは自覚症状が無く気づきづらく
治療をしないと人体では年単位で生きている事も知られています
原因不明な慢性的な腹痛を感じたり、同じものを食べた家族もその症状があると、寄生されている可能性があるようです
肝吸虫
次に肝吸虫(かんきゅうちゅう)です
名前の通り肝臓に寄生する虫で、水中では巻貝から放出された幼虫(セルカリア)が、エビなどに感染して、次に魚へと移っていきます
症状は、少数の寄生では症状が出ないのですが
感染数が多くなると、発熱、悪寒、みぞおちの痛み、圧痛を伴う肝腫大(かんしゅだい)、下痢、軽度の黄疸(おうだん)
バスを刺身で食べるなら冷凍しましょう
それでもブラックバスを刺身で食べたい!と思っている人も居るかもしれません
そういう人には、顎口虫の幼虫の場合はマイナス20℃以下で3〜5日間で死滅します
ただし冷凍庫がマイナス9〜4℃では、9〜12日間生存し、4℃では1ヶ月間生存することがわかっています
家庭用冷凍庫はJIS規格により、マイナス18℃以下になるようにされているので、
家庭用冷凍庫で死滅させるなら安全の為に9日ほどは冷凍させたい所です
業務用冷凍庫の場合はマイナス20〜30℃になっているので、その場合でも5日は冷凍させたいですね
それかしっかりと内部まで加熱する事で死滅さて食べるようにしましょう、数分茹でても死滅する事がわかっています
加熱する場合には、絶対生の状態が残らないように、しっかりと加熱したい所です
結論
という事で結論です
ブラックバスをわざわざ食べなくてもいいんじゃないかなと思います、美味しい魚はいっぱい居ますし
ネタとして食べて寄生されて2週間以上苦しむ事を考えると、リスクが高いなと思いました