車ホイールの鉄粉取りの「パープルマジック」でフックの錆が除去出来るという話を聞いたので実際にやってみました。
軽い錆に使う分には良いかなと思ったんですが、ひどい錆に使うのはあまりおすすめしません!
パープルマジックでフック(釣り針)の錆が取れる仕組み
酸化還元という化学反応でサビを落とす
めっちゃ難しいんで簡単に言うと、鉄と水(酸素)が合わさって錆になるんですが、それを逆に戻しちゃう酸化還元という仕組みで、ホイールについた鉄粉(細かい鉄くず)を溶かして除去します。
それなので、フックの錆も溶かして除去してくれるという訳です。
鉄に反応するので注意
鉄に反応しちゃうので、使う時には鉄で出来たものにかからないように使いましょう。
他のサビ取り剤は錆の再発率が高い
他にも鉄粉除去剤、錆取り剤とあるんですが、それらは酸によって錆を除去するものなので、錆の再発率が高いです。
車だったらコーティングするんで関係無いんですが、フックは錆をとってコーティングする訳にいかないのでNGです。
実際にパープルマジックをトレブルフックのサビ取りに使ってみた
よくある軽いサビパターンです。フックが3つ合わさってる場所が特に錆びてて、全体も若干錆びてます。
ルアー自体とスプリットリングにももらいサビがきちゃってます。
これは交換しろよというレベルの錆で、サビ自体が盛り上がってしまっています。
周りのもらいサビも多め。
パープルマジックをかけて反応すると泡が紫色に変化します。
錆びてる場所がちゃんと泡についてないと反応しません。右のフロッグは下向きにしたかったんですが、ファーへの影響を考えてこまめにスプレーしました。
10分位でこんなガッツリ錆に反応しました。錆びてる場所から紫色が流れてフック全体が錆びてたように見えますが。
錆が無い場所は紫色に変化しなかったので、コーティングがある場所への影響はそこまでなさそう。
錆が取れたあとはフック自体(鉄なので)を溶かし始めるので、10分位で一旦洗った方がいいかも。つけすぎは注意かな。
コーティングしてないペンチは速攻反応しました。
流水でしっかりとパープルマジックを洗い流します。
仕上がりはめっちゃキレイになりました。もらいサビは完璧に除去できてる。
フックの錆は無くなって、若干コーティングムラができてるけど、これは錆で侵されていたんだろうなという感じ、全然OKいける。
頑固な錆の場合はちょいキツイですね、分解に時間がかかってしまうようです。
もっとしっかり漬けておかないとダメのようです、錆自体は浮いてたのでウエットティッシュで拭いたら若干マシになりました。
ここまで来たらフック交換した方が良いでしょう。
サビ戻りを防ぐ為にオイルを塗っておくのがおすすめ
パープルマジックでサビの除去が完了したあとは、そのサビがあった場所はコーティングが無くなっている状態です。
再度サビが来る可能性が高いので、サビ防止のオイルを塗っておくのがいいでしょう。
海などで使われるシルバーのフックは、フック自体が錆びづらいのでそのままでも大丈夫だと思うんですが、バス釣りで使う黒色のフックはサビには弱いので、オイルでサビ戻りを防ぎましょう。
556が有名なオイルなんですが使ってる最中に取れちゃうので、このオイルの方が強力で良いかなと思います。
パープルマジックをフックのサビ取りに使うデメリット
フックの鋼を溶かしてしまう
「フックの鋼を溶かしてしまう」これが結構微妙な所で、軽い錆を置き時間短くて落とす分には良いかもしれないんですが、
ひどい錆の場合は置き時間長くすれば錆は取れると思うんですが、そうなるとフック自体を反応させちゃう(コーティングが剥がれてる場所から)ので、フック強度への影響が心配です。デカバス釣れたけどフックが折れたり曲がったりは嫌なので、交換する方がいいのかも。
錆てる時点でフックの性能は低下してる
錆ているのはコーティングが剥がれてしまっているので、刺さりをよくする◯◯コーティングなどの性能は低下しているでしょう。
ガッツリ錆てたら表面だけじゃなく、内部まで錆が進行してると思うので、強度も低下してると思います。
まとめ
パープルマジックはしっかりとフックのサビを取ってくれました。
が、ちょっと時間がかかって面倒だなと正直思っちゃいました。
錆びちゃってる時点でフックの性能が落ちちゃってると思うので、パープルマジックで錆取りして使い続けるのもいいですが、今後は錆びないフックを使うのが楽ちんかなと思いました。
一番錆びないフックはがまかつのこの製品です。